水・土・ミネラル

水・土・ミネラル

栄養学はその時点での分析結果のみを有用な栄養素として重視し、それ以外のものはゴミあるいは不要物であるという間違いを犯してきた。炭水化物・タンパク質・脂質の3大栄養素ーー>プラス ビタミン・ミネラルーー>プラス 食物繊維ーー>プラス ポリフェノール
栄養素を、ヒトが健康な生活を維持するために必要な成分とすれば、こんなおかしなことにはならなかった。ミネラルだって、必須とされているものは20種類くらい見つかっているが、必須とされていないものはどうなるのか?地殻に大量に含まれているケイ素の役割は?植物に必須のホウ素は動物では?播磨にSpring8が出来て、相当微量の分析までできるようになった。蛍光X線やICPよりも相当感度が高いということだ。誰かやってみないですか?
それと同じことが農学の分野でもある。チッソ・リン酸・カリの3大栄養素プラスミネラル。生物は海で発生したのでヒト体液のミネラル組成は海水に似ていると言う。確かに似ている。鉄は古代の海水組成に似ているようだ。植物も海が起源なのだろうか?ヒトにはナトリウムが大量に含まれているが、植物にはあまりないし、必須元素でもなさそうだ。何故そうなったのか?

現代農業に興味深い記事が載っていたので紹介しよう。
川田:現代農業、()236 (いのちが生まれる土作り 1 生命誕生実験)
生命が地球に誕生した時に、地球には大陸・海・大気・太陽の光の4要素があった。これらの4要素の相互作用により生命が誕生した。これのモデル実験系として、岩石の微結晶を含むミネラル水に、チッソ・酸素・二酸化炭素・メタンをブクブクと泡立たせ、紫外線を当てる。当然無菌状態で実験する。すると有機物が出来たと言う。
(マントル近くにある玄武岩はリンを比較的多く含む。上の実験系でのリンの供給源。)
次の実験。アミノ酸を含んだミネラル水に酵素リゾチームを添加すると2~3日後に、微生物様のものが発生した。その後動き回るようになった。ドーナツ状の物。皿に大きくなるとコロニーを形成するものと鎖状につながるものとになった。
ラットの実験で、死んだ時に命の分だけ体重が軽くなったとあるが本当か?

川田:現代農業()260 (水の階層構造)
水1分子は1個の酸素原子に2個の水素原子が結合した3角形構造をしている。液体の水では1個の水分子の酸素原子に別の水分子の水素原子が弱い水素結合をして、全体として四面体構造をしていると考えられている。塩化ナトリウムが水に溶ける時には、ナトリウム陽イオンに何個かの水分子の負に荷電した酸素原子側を向けており、塩素陰イオンには水分子の正に荷電した水素原子側を向けて取り囲んでいると考えられている。この場合には、水に溶けるもの(溶質)がイオン化するものであったが、砂糖やアルコールのようなイオン化しないものであるとどうなるだろう?(以上、伊藤注)
これまで、液体の水の中では、水分子4~5個が絶えず離合集散を繰り返していると考えられてきた。この考えでは、水がいろいろなものを溶かし込んだり、水の性質が電場、磁場、遠赤外線、波動、ヒトの意識で容易に変わることは説明できない。(伊藤注:これらで如何変るのかのデータが必要。)微弱なエネルギーで水の性質が大きく変る。これをどう考えるか?
1.水は階層構造を持つ
僅かなエネルギーで水の性質が変るもだから、水分子4~5個の塊の離散集合だけではなく、数十~数百個の集団がある筈だ。これを確認するために、水を液体窒素で急速に凍らせて調べればよい。(水の離散集合速度より速い速度で急速凍結する。)(伊藤注:これは本当に可能だろうか?)
写真が何枚か載っている。超純水を液体窒素で凍結し、氷の破断面を電子顕微鏡で見ると、水は平均1000Åの塊を作っている。この粒子の内部の様子を見ると100~400A(平均200A)の粒子があることが分かる。皿にその粒子の内部は平均20Aの粒子から出来ている。このように、水は階層構造を持っている。
2.水に与えるミネラルの影響
ここで言うミネラルとは、岩石から抽出したミネラルであり、好物の超微粒子のことであり元素ではない。(伊藤注:これだけでは抽出法が不明であり、明確に定義されているとは言えない。)このミネラルの大きさは20Aである。



© Rakuten Group, Inc.